今回、エアフィルター、エアコンフィルターに加え、最後にカウルカバーを交換した。
BMW E46は壊れる・消耗する箇所が定番で存在する。
今回のカウルカバーもそうだ。カウルカバーとは、フロントガラス、ワイパー、ボンネットの隙間を埋めるプラスチックの部品だ。フロントガラスとの接面のゴム素材が紫外線により劣化する。
写真のとおり、僕の車もボロボロでみすぼらしいのが気になっていた。
正直なところ、カウルカバー自体を知らず、この部品はフロントガラスのパッキンではないかと勘違いしており、そろそろフロントガラスの隙間から水漏れを起こすのではないか?交換にはとてもお金がかかるのではないか?と多少心配していた。
しかし、ネットの世界はありがたいもので、E46の修理歴を掲載している方のブログを見ると、カウルカバーの交換方法に関する情報が豊富にあるから、安心して交換することができた。
この部品も以前紹介の
楽天のショップで購入した。
部品型番は51718189100の純正品だ。価格は7,888円で購入できた。
まず、ボンネットを開け、ワイパーの根元のネジキャップを外す。簡単に手で外せる。写真はキャップを外した状態。
拡大してみると、ワイパーの根元の円形の穴に杭形のナットで固定されている。
ここからが一仕事。僕が今回の作業で一番大変だと感じたのはこのワイパーを外す作業だ。大人の男性の力でもなかなか外れないのだ。
そこで工夫して、クレ556の潤滑油を注し、トンカチで軽くコンコンと叩いて、何度も根元を揺らすとすぽっと外れた。
中央に位置するワイパーに関しては作業スペースが苦しく、外すのに苦戦した。
ようやく取れると下の写真のようになる。
さて、ここからは他のブログでは壊れてもいいくらいにカウルカバーを引っ剥がすとのことだったが、これが取れない。
どこか引っかかるので原因を探したところ、写真の赤枠のエアコンフィルターのカバーだった。
他のブログでエアコンフィルターのカバーは外さなくてもいいようなことが書かれていたが、僕の場合はエアコンフィルターのカバーを外さないとカウルカバーは取れなかった。
外したカウルカバーがこれだ。明らかに色が白化し、劣化しているのがわかる。
ここで注意点が、元のカウルカバーに付いているパッキンが、新品のカウルカバーには付いていない。新品のパッキンを購入すれば良かったのだが、知らなかったので元のカウルカバーからパッキンを外して新しいカウルカバーに付けることにした。
パッキンは簡単に手で外せる。幸いパッキンのひどい劣化はなかった。写真はカウルカバーと外したパッキン。
新しいカウルカバーに外したパッキンを付けるのだが、簡単に取り付けができた。パッキンがきちんとはまるように凹凸があるので、ジップロックのようにパチパチっと気分よく取り付けられる。写真はパッキンをはめた状態のカウルカバー。右端のパッキンの色と新品のカウルカバーの色が違うのがわかる。
次にカウルカバーを取り付ける前に、外した後を洗浄する。見てのとおりひどい汚れだ。
ふき取ると簡単に汚れは取れた。もともと外にさらされていない部分なので掃除をすると新車当時の美しいボディが現れた。
カウルカバーは合計7か所のピンで留められているが、カウルカバーを外した時にプラスチック製の留め具が残る。これはペンチ等で簡単に引っこ抜けるので、事前に外しておく。
外した後の状態は下の写真のようになる。
カウルカバー本体に留め具が付いているので心配はない。
そして、留め具を外した穴と、新しいカウルカバーに付いている留め具の位置を合わせる。
後は、7か所の留め具の位置をボディ方向に押し込めばカウルカバーの交換の完成だ。
エアコンフィルターの蓋も忘れず閉じておく。
最後にワイパーをもとの位置に戻す。外したワイパーは、ワイパーゴムがガラス面を押し付ける方向にバネの力が働いているので固定するのに少々戸惑うかもしれない。
コツはバネ部分を抑えながらとりあえずナットを少しでも固定すること。その後はスパナ等でゆっくりナットを締めて固定していけばよい。その際に、一気に締めるのではなく、ワイパーの位置を調整しながら固定すると良い。
---後日---
ナットの締めが悪かったせいか、ワイパーを使っているうちに動かなくなった。改めて締め直すと動きを取り戻した。ワイパーの軸は回転するので、締めが甘いと緩んでくるので、締めるときはしっかり強めに締める必要があった。
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ディーラーの人はワイパーの固定がこの作業で一番難しいと言っていたが、僕の場合は特に問題にはならなかった。むしろ外す方が何倍も苦労した。
僕のドジな例を紹介。スパナでナットを締める際に、スパナの角でパッキンを傷つけてしまった。水漏れ等の支障はないが、気を付けたい。
最後にナットキャップをかぶせればすべての作業が完成だ。
作業は上記の情報を念頭に置けば、30~1時間あれば十分できる。
10年前の車も少しずつ若返ってきた。
これからも大切に乗ろう。